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2016年7月8日金曜日

感想&書評「どこまでも殺されて/連城三紀彦」(ネタバレ注意)感想レビュー・物語は教師が生徒に作文を提出させるところから始まります。 #Nove

どこまでも殺されて/連城三紀彦 が凄い。

だいぶ古くてマイナーな作品ではありますが、これは是非とも試していただきたい名作の一つです。

どこまでも殺されて/連城三紀彦
物語は教師が生徒に作文を提出させるところから始まります。
教師はその中で一つ気になる文章を発見します。
署名の無い作文。
題名は「どこまでも殺されて」曰く、「僕は何度も殺された。」と。
初めはただのタズラ書きだと考える教師ですが、読み進めるうちにどうしてもこれがただのイタズラだとは思えなくなり、学級委員の女の子に、協力を仰ぎ調査を始めます。

この作文がただのイタズラなのか、それとも何かの謎かけなのか、まさか本当に何度も殺されたと言うのか...。

調査を進めるうちに増え続ける謎、そして誰が何のためにこんな奇怪な文章を書いたのか。

薄気味の悪い、訳のわからない謎は淡々とした世界観の中で少しずつ解き明かされていきます。
謎が解けた時は「そうだったんだ!?」と叫んでしまいました。

知らず知らずのうちに物語の世界に入り込んで、本当にこの子は何度も殺されてしまったのではないかと思ってしまう作品です。

短編集でとても読みやすいので、書店などで見かけた時は是非とも読んでみて下さい。

ありがとう寄稿。

働く女性をテーマにする小説は、「バリバリ働く女性が人生に疑問を抱いて、男性との恋を通じて人生の大切なものを見つける」という筋書きがほとんどです。しかし、今の私たちにとって、こんな筋書きはリアリティーを感じないのではないでしょうか?その点、『ポトスライムの舟』はひと味違います。
感想・書評「ポトスライムの舟(津村記久子)」ネタバレ注意・働く女性を題材にしながらも恋愛で救われるなどという甘えは一切なし(レビュー)。 #読書 | 安心の在宅ワーク!稼ぐ人の口コミ・ブログライティング。

2016年7月7日木曜日

感想&書評「獣の奏者(上橋菜穂子)」(ネタバレ注意)感想レビュー・主人公エリンの波乱万丈な人生そのものを描き切ったファンタジー大作。 #Novel

獣の奏者(上橋菜穂子)は、主人公エリンの波乱万丈な人生そのものを描き切ったファンタジー大作です。

NHKでアニメ化、漫画化もされました。
小説は全4巻からなるのですが、実はアニメはこのうち2巻のみでし。た。元々は全2巻だったため、勿論それだけでも衝撃の冒頭から最後に描かれる獣とエリンの友情の集大成に至るまで心を踊らされまくります。ただでさえファンタジー小説家として有名な作者の上橋さん。そこから紡がれる文章に流れる空気感、女性そのものを感じられるやわらかな文体。そして壮大かつ深く練られた物語の背景。上橋さんの作品には一貫していて、獣の奏者も例にもれずそういう作品です。
ただ私は中でもこの獣の奏者が好きです。
それは、付け足されたもう2巻によってでした。
そもそも生まれ・育ちから運命に翻弄されるエリンですが、やっと落ち着いた家庭を手に入れ国家の支配から逃げていたところから始まります。
再び国家の存亡の危機に、それも王獣たちとともに立ち向かわなくてはいけなくなったエリン。1,2巻で明かされなかったこの国の根幹にある真実。
待ち受ける、哀しくも納得させられてしまうラストシーン。
もう一度、エリンは奏者になります。
アニメでしか知らないという人、全く知らなかったという人。ぜひ読んでみてほしい作品です!

ありがとう寄稿。

次第に真珠への恋心を自覚するようになったエドワード。しかし事態は思わぬ方向へ進んで行きます。真珠が他の男性との婚約発表をするという波乱の展開からのスタートでした。真相を確かめるべくお披露目パーティーの場に乗り込んだエドワードですが、真珠からは「あなたは練習台だった」と冷たく言い放たれてしまいます。
プレゼントは真珠4巻(斎藤けん)感想ネタバレ注意!あらすじ・真珠への恋心を自覚するようになったエドワード…。 #COMIC - ナカノ実験室

2016年7月6日水曜日

感想&書評「リピート:乾くるみ」(ネタバレ注意)感想レビュー・ありきたりなタイムトラベル物ですが、この作品が面白いのは一定の条件が成り立たなければ過去に戻れない…。 #Novel

リピート 乾くるみ 想像も出来ない展開に翻弄されながらもそうきたかと唸ってしまいます。

端的に言えばありきたりなタイムトラベル物ですが、この作品が面白いのは一定の条件が成り立たなければ過去に戻れないと言うことと、戻れるのは必ず同じ日の同じ時間と言う制約が存在していることです。
この制約は物語をありきたりなタイムトラベルにしないために要所要所で効いてきます。
物語はタイトラベルを数回繰り返したと自称する男からの不気味な電話から電話から始まります。
もちろんいきなり自分は未来から来ましたなどとは言いませんが、電話でこれから地震が起こることを教えることにより、相手を信じ込ませて、数名の男女にタイムトラベルで過去に行くことを伝えます。
男の言うことを疑いながらもタイムトラベルまでの準備を済ませ、実際に過去へと向かう。
その過程で一人二人と被験者たちが死んで行くことに不審を感じ、犯人探しが始まるものの、実際には共通の犯人など存在しないことからある結論に達するのですが、その理由がこの作品がありきたりなタイムトラベルものとは違うところです。
見方を変えないと導き出されなかった答えに予想もしなかった事態が重なり、イレギュラーでもう一度タイムトラベルをした主人公のラストはある意味あっけなく、そこがかえって意外さを助長しているように感じます。

ありがとう寄稿。

故郷を守るために結成された戦士団の頭、ヴァンが主人公。戦いに敗れ奴隷の身となり、その囚われていた岩塩鉱にある日一群の不思議な犬たちが現れます。その犬に噛まれた者は次々と謎の病にかかり、死んでいきますが、ヴァンも噛まれたものの奇跡的に命を取り留めます。
感想・書評「鹿の王(上)ー生き残った者ー、 鹿の王(下)ー還って行く者ー:上橋菜穂子」ネタバレ注意・本屋大賞に選ばれた本です。世界観に吸い込まれ、一気に読んでしまいました(レビュー)。 #読書 - みんなの政治経済ブログ。

2016年7月5日火曜日

感想&書評「天使の卵:村山由佳」(ネタバレ注意)感想レビュー・流行したアクセサリーが作品内でも実際に出てきて、恐らく男性よりも女性のほうが原作を読んだのではないかと…。 #Novel

天使の卵 村山由佳 シリーズを全て購入するほどハマります。男でも号泣すること間違いなしです。

天使の卵は一時期流行したアクセサリーが作品内でも実際に出てきて、恐らく男性よりも女性のほうが原作を読んだのではないかと思われますが、男性にこそ読んで欲しい作品です。
シリーズは「天使の柩」で20年の歴史に幕を落としましたが、シリーズの中では「天使の梯子」が一番好きです。
しかし今回は一番好きな「天使の梯子」ではなく、全ての原点である天使の卵を今回はお勧めしたいです。
シリーズは単体としても十分感動できる話となっていますが、出来れば順番に読んで頂けると感動が深まります。
作中には精神に支障をきたしてしまった父親を中心に、少年から青年への変容を交えながら家族との距離感と、異性との距離感を不器用ながらも感じながら成長していく主人公に歯がゆさを感じながらも等身大の生を感じさせてくれます。
物語は青年と一人の精神科医との出会いから始まります。
明らかに年上の女性に淡い恋心を募らせながらも、父親の病気を目の当たりにして、いつか自分もこうなるのではないかという恐怖の中で、父親が入院する病棟で恋心を募らせる年上の女性と再開を果たす。
しかし、年上の女性はかつての彼女の姉だつたり、父親の担当の先生になったり、若い頃一度結婚をしていて、芸術家の旦那さんが自殺をしたりと、とにかく障害の多い恋が始まるのですが、お互いに惹かれ合いながらも、父親の死であったり、母親の再婚、元カノである彼女の妹にばれてしまったりと、短期間でめまぐるしく変わる環境にスレ違い、傷つき、新しい命とともに永遠の別れを経験しなければならない主人公とともに号泣すること間違いないです。

ありがとう寄稿。

セーラームーンcrystalは昔のアニメとは話が全然違い、漫画に近い内容になっていて、昔のアニメで好きだったストーリーや場面がなくなっていることにはすごくがっかりしました。
美少女戦士セーラームーンcrystal seasonIII39話/感想!マスターファラオナインティとの決着の話…(ネタバレ注意)。 #TV | アフィリエイト収入で生活したいブログ。

2016年7月4日月曜日

感想&書評「西の魔女が死んだ:梨木香歩」(ネタバレ注意)感想レビュー・祖母のやりとりを通じて描かれる、爽やかな自然と思春期の少女の心は、宮崎アニメで感じられるような…。 #Novel

西の魔女が死んだ 梨木香歩 梨木香歩にハマった一冊

不登校の少女「まい」は、祖母のもとで魔女の手ほどきを受けることに…。少女と祖母のやりとりを通じて描かれる、爽やかな自然と思春期の少女の心は、宮崎アニメで感じられるような、すがすがしさを私に感じさせてくれました。幸せに生きるためのヒントが書かれた一冊だとも思います。私はこの小説を喫茶店で読んでいたのですが、読み始めるやいなや、その世界観にあっという間に引き込まれ、本が閉じられなくなり、最後には涙がこらえきれなくなってしまったことを覚えています。この時以来、この作品は私の好きな小説の不動の1位で、以降この作品を超えるものに未だ出会ってはいません。映画化もされ、実際に私は映画も見ましたが、この感動は本で読まなければ味わえないと思います。この本をきっかけに梨木香歩さんの小説に興味を持ち、私は彼女の小説を片っ端から読むようになりました。梨木さんは植物を中心とした風景の描写は本当に上手だと思います。中高生でも気軽に読めます。若い時にこういう良書に出会うことで、若い人たちにもっと読書の愉しみを知ってほしいと思います。

ありがとう寄稿。

『古事記』や『日本書紀』の一節を知っている人はいても、なかなか全編を読み通したことがある人はいないでしょう。
感想・書評「神話で読みとく古代日本:松本直樹」ネタバレ注意・本書の中には、建国神話の形成・記紀神話の読み方・出雲と大和王権の3つの内容が収まっており、日本の古代神話の深遠な世界に触れることができます(レビュー)。 #読書 - みんなの政治経済ブログ。

2016年7月3日日曜日

感想&書評「苦役列車・西村賢太」(ネタバレ注意)感想レビュー・主人公がどうしようもないロクデナシ人間。本のジャンルは純文学になります。 #Novel

どうしようもない主人公 苦役列車・西村賢太(著)

この小説の面白いところは、主人公がどうしようもないロクデナシ人間なところです。本のジャンルは純文学になります。僕は純文学が大好きなのですが、その中でもこの苦役列車はとりわけオススメです。純文学は得てして、主人公が破滅的であったり不幸であったりします。その中でも、苦役列車の主人公はダントツで不幸です。人の不幸を味わうことが好きというわけではありませんが、不幸な主人公をみて「こんなに不幸な人がいるんだったら、自分はまだまだ頑張れる」と思ったり、同情することで希望を見ることができます。そんな読書体験をさせてくれるのが本作です。物語の中で、主人公はいろんな問題を起こしたり、社会不適合者のような行動をとったりしていきます。でも、否応なく物語は進み感動のラスト(ラブストーリーのような甘いものではありません)を迎えます。読み終えた後は、とても長い長い作品を読んだかのような満足感と不幸せと幸せの混ざった余韻に浸ることができました。

ありがとう寄稿。

主人公は有名な解説系ゲーム実況者のガッチマン。漫画は奥さんのトラちんが描いている。他には娘の茜ちゃんと猫2匹が新しい職業のパパと一緒に暮らしていく様子が描かれている。
パパはゲーム実況者(トラちん/ガッチマン)感想ネタバレ注意!あらすじ・ハートフルなノンフィクション日常漫画…。 #COMIC | 大人がおすすめる漫画日記。

2016年7月2日土曜日

感想&書評「王国(よしもとばなな)」(ネタバレ注意)感想レビュー・植物の気持ちがわかる人、人の未来を読める人など不思議な力を持った人々がたくさん出てくるお話。 #Novel

王国(よしもとばなな)はもしかしたら本当にあるかもと思わせる不思議ワールドが広がる4部作です。


山で取れる草木から人を癒す不思議な力を持つおばあちゃんの元で育った主人公が、町に出てきて、一人になってしまったことの孤独や、思うように才能が生かせない不安と戦いながらも不思議な縁で居場所を見つけていくお話です。植物の気持ちがわかる人、人の未来を読める人など不思議な力を持った人々がたくさん出てくるお話です。そのため、一見まったくの日常とは関係のないスピリチュアルな物語と捉えがちですが、読み進めていくうちにだんだんと実は現代社会の人間の生き方についてオブラートに包む形で疑問を投げかけていることに気づきます。もしかしたら、元気な時に読むとよしもとワールドがあまりにもふわふわとして感じられるかもしれません。この本は、失恋をした時や何か仕事でミスをしてしまった時など、少し元気のない時に読むとだんだん心に栄養が注入されていくような気持ちになります。全体のストーリー展開も素敵ですが、特にいいのが要所要所の登場人物たちのセリフです。文庫本で薄い4部作なので、読みやすく全部読み終わることには元気になり、素敵なセリフと出会っていると思います。

ありがとう寄稿。

売れない漫画家である「細川貂々(ほそかわてんてん)」さんの旦那さんが、うつ病を患ってしまった事による生活の一変、うつ病とは何なのか?どのように治していけば良いのか?というのをエッセイ漫画にて語る内容となっております。
感想・書評「ツレがうつになりまして/細川貂々」ネタバレ注意・漫画は映画化、ドラマ化もされましたので、ご存知の方も多いと思います(レビュー)。 #読書 | アフィリエイト収入で生活したいブログ。

2016年7月1日金曜日

感想&書評「雪屋のロッスさん:いしいしんじ」(ネタバレ注意)感想レビュー・物語のひとつひとつは直接は関係していませんが、読む人次第では同じ町の物語とも感じられると…。 #Novel

いしいしんじさんの「雪屋のロッスさん」は登場人物も文体も波打つリズム

いしいしんじさんの「雪屋のロッスさん」という小説のタイトルを見て、まず雪屋という職業に惹かれます。この本は、いくつものショートストーリーが積み重なっていて、ロッスさんもそのうちのひとりです。物語のひとつひとつは直接は関係していませんが、読む人次第では同じ町の物語とも感じられると思います。
主人公である人々はみな、街に暮らすちょっと変わった人たちですが、いたって普通の人たちともいえます。そんな彼らが巻き起こすささやかな物語が、静かな時間の中で綴られます。
本の装丁も純白で、世界観の静謐さをうまく表していて、いしいしんじさんの名前やほかの「麦ふみクーツェ」などの有名な作品を知らない方も手に取りやすいのではないでしょうか。
特筆すべきは、この小説の文体が、くるくると変わっていくことです。物語ごとに文体が異なるのではなく、ひとつのお話の中でめまぐるしく変わります。「〜です」と書かれてあるすぐ次に「〜だ」という言葉遣いになります。これは台詞の部分だけの問題ではないので、非常に面白いです。
まるで音楽でいえばフリージャズのような感じで、リズムが一定ではないのに安定しているという感じで、読む人はたちまち引き込まれてしまうと思います。

ありがとう寄稿。

いよいよ闘いの火ぶたが切って落とされたのです。すぐり、ヘンリーにおいては悔いの無い展開にも期待するものです。
いぬばか5巻第51話「二人の絆」(桜木雪弥)感想&あらすじ・王者として君臨している仁科訓練士でもあるのです…ネタバレ注意。 #マンガ - みんなのブログ。

2016年6月30日木曜日

感想&書評「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木(江國香織)」(ネタバレ注意)感想レビュー・花屋のオーナー、雑誌編集者、モデル、主婦、アルバイト、会社員など。合計9人の女性が、それぞれの生活の中で恋愛をしている。 #Novel

薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木(江國香織)、一つとして同じものがない恋愛の動き

わたしが、江國香織の作品にほれ込み始めて、大人の恋愛に妄想ばかり膨らんだ作品です。
江國香織の作品はすべて読んでいるけれど、とにかく素敵なのは、言葉の選び方、センス。単語が並んでいるだけなのに、読んでいるだけで江國香織の世界観に引き込まれてしまう。
この作品は、とにかくたくさんの女性が出てくる。
花屋のオーナー、雑誌編集者、モデル、主婦、アルバイト、会社員など。合計9人の女性が、それぞれの生活の中で恋愛をしている。
恋愛の中に、タブーなことなど一つもない。
不倫も浮気も、すべて、ただ一つ、彼が好きという思いで当たり前のようにそこにある。
実際の世界で、わたしは不倫も浮気もする気持ちはみじんもないし、そういうことをしている人を悪く思うけれど、江國香織の作品の中では、なぜか、素敵なこと、当たり前のこととして受け入れてしまう。
やってはいけないことをしているのに、彼女たちに共感を覚え、自分の気持ちだけしか見ずに、生きている。
そういう姿を見ているとなぜだか、爽快な気持ちになってきます。
不倫も浮気も、決してやってはいけないことなのに。
江國香織のマジックに気が付けばかかってしまいます。

ありがとう寄稿。

16日に放送されたモニタリングの中の「街中で突然ヒーローインタビューされたら人は答えるのか?」という企画がとても面白く、家族で爆笑しながら見ました。
モニタリングのヒーローインタビューどっきり2016年/感想!木に引っかかった風船を取ろうとしている男の子を助ける、その直後チアガールとお立ち台、放送席の垂れ幕が現れ、アナウンサーが突然…(ネタバレ注意)。 #TV | みんなのレシピ・お料理ブログ。

2016年6月29日水曜日

感想&書評「精霊の守り人:上橋菜穂子著」(ネタバレ注意)感想レビュー・国際アンデルセン賞もとった作家さんの作品ですし…。 #Novel

精霊の守り人  上橋菜穂子著  古くて新しいファンタジー

今、NHKで始まろうとしている「精霊の守り人」を家族から勧められて読んでみました。このシリーズ自体は何年も前から存在していましたが、家族は昨年ハマってしまって、止まらなかったようです。その時は私自身少し引き気味でした。今更ファンタジー小説もなーってな感じです。しかしながら国際アンデルセン賞もとった作家さんの作品ですし、一冊は読んでおこうかと気が変わって読み始めました。と・・・はまりました。どっぷりはまりました。
まず、非常に読みやすい文章。背景が目の前に広がり、音が聞こえてきて、匂いも感じるのです。大げさではなく、こんな体験は今まで感じたことがありませんでした。
そして、架空の国といっても、きっとどこか現実にもあるんではないかと錯覚を起こしそうな国づくりに感動しました。
何より年齢を超えて、この小説をもとに家族が会話を交わせるのが楽しいことでした。主人公バルサの行動・思考など、あーだこーだと、年を重ねた母親と働き盛りの中年サラリーマンが話せるなんてなかなかないことです。良いきっかけにもなるので、子供から大人までぜひ読んでもらいたい小説です。

ありがとう寄稿。

この手の番組は時々見かけますが、決まって料理が下手なのが女性で料理上手なのが男性なのはなぜでしょうか。おそらくトーク番組として面白いからだと思いますが、それにしてもひと昔前より料理をする男性はすごく増えてきたと思います。
踊る!さんま御殿!! 料理下手女子VSグルメ男子2016年/感想!チャーハンに対するこだわりを熱く語っていた金山一彦さんを、冷たい目で見ていた川崎希さん…(ネタバレ注意)。 #TV - みんなの芸能ブログ。

2016年6月28日火曜日

感想&書評「スシとニンジャ:清水義範」(ネタバレ注意)感想レビュー・時代劇で日本好きになり、思い余ってついに日本旅行に着てしまったアメリカの田舎出身の青年、ジム。 #Novel

日本を外から見つめて、そして好きになる。清水義範「スシとニンジャ」

もう20年も前の本ですが、全く古くなっていません。時代劇で日本好きになり、思い余ってついに日本旅行に着てしまったアメリカの田舎出身の青年、ジム。彼の思っていたものと現代の日本は大きく違うものであったかもしれませんが、それでも日本人の優しさに触れて、かえって日本が好きになっていきます。外国人が日本旅行に来た、というだけの話と言ってしまえばそれまでなのですが、途中で登場する日本人女性リエとの交流などもあり、甘酸っぱい読後感が残ります。登場人物に悪い人が出てこないのもあって、すっきり読み終えられる一冊です。
日本のことをよく知っているのは当然日本人だろうとだと思ってしまいがちですが、その日本人が漠然と共有している言葉にならない感覚を、日本好きの外国人は理論的に「学んで」から来ています。ある意味では日本人よりも日本のことをよく知っているといえるかも知れません。憧れと勢いで半ば勘違いしたまま来日したジムのように、なんだかよく分からないけど日本はいいところだ、と外国人観光客の方に思ってもらえるような、素敵な国を維持していかないとなぁ、と感じました。

ありがとう寄稿。

非情事態の中KEIのオペに関しては完璧に行うのが見入ってしまうものです。必死にKEIをかばおうとするのですが自分で決着つけようとするのはかなり共感出来るものです。
Doctor k(ドクター・ケイ)怪物出現編第8話「空白のロスタイム」(真船一雄)感想&あらすじ・非情事態の中KEIのオペに関しては完璧に行う…ネタバレ注意。 #マンガ - 面白い漫画を教えてください。

2016年6月27日月曜日

感想&書評「二重人格(ドストエフスキー)」(ネタバレ注意)感想レビュー・中盤以降にグッと面白くなる「スルメ本」という印象。 #Novel

二重人格(ドストエフスキー)、読み進めるほど面白くなる「スルメ本」

大学生のころ、タイトルが気になって買った本です。
中盤以降にグッと面白くなる「スルメ本」という印象です。

主人公のゴリャートキン氏は野心はあっても冴えない男で、意地悪な言い方ですがこの主人公がドツボにはまっていく様子が、この小説の読みどころだと思います。

前半の展開は大人しく、ドストエフスキーの作品によくみられる、ビッシリ書き込まれた長い文章についていくのが大変だったと記憶しています。
ところが物語中盤のある出来事を境に、物語の展開が劇的に変化します。
「二重人格」のタイトルがいきてくるのもここからです。
つまり、もう一人のゴリャートキン氏が現れるんです。

失態ばかりで他人から理解されない本来のゴリャートキン氏と、狡猾で器用に立ち回るもう一人のゴリャートキン氏という対立構造が出現します。
そして本来のゴリャートキン氏は「もう一人の」自分を出し抜こうと奮闘するも、動けば動くほど奈落の底へと転落していきます。
そんな主人公の悲惨な有様に、目が離せなくなって一気に読み進めました。

この本を買った当時の私は、大学で友達と上手くいかずに悩んでいました。
何をしても空回りしてしまう自分と、主人公の境遇とを重ねていたのだと思います。
ハッピーエンドとは到底言えない本作ですが、何をやっても上手くいかないことってありますよね。
皮肉な気分の時、苦々しい気分の時、二重人格はおすすめです。

ありがとう寄稿。

今回驚いたのは安藤和津さんがお嬢様だということ。それも普通のお嬢様をはるかに超えるお嬢様だったのです。
今夜くらべてみました・トリオ THE 名門女子校出身のお嬢様たち(安藤和津さん、松嶋尚美さん、中村アンさん)感想!旦那様が奥田瑛二さん、長女は映画監督の安藤桃子さん、次女は女優さんの安藤サクラさんというのは有名…(ネタバレ注意)。 #TV | アフィリエイト収入で生活したいブログ。

2016年6月26日日曜日

感想&書評「陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)」(ネタバレ注意)感想レビュー・映画化、特殊な能力をもった4人組の強盗犯が…。 #Novel

陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)映画化もされた小説です!

映画化もされたこの小説は、特殊な能力をもった4人組の強盗犯が別グループの強盗犯にお金を横取りされてしまい、それを奪還する。というお話になっています。
人間嘘発見器に、演説の達人、とても正確な体内時計の持ち主に、スリの天才。この4人が強盗犯です。え、そんな能力何に役に立つの、スリくらいじゃない?と思って読んでいたんですが、これがもうびっくりするぐらい役に立つんです。むしろその能力があるからこそなんだなと思い知らされて、この4人だからこそこんな話が展開していってしまうのか、と。
どこを抜き取ってもネタバレになってしまいそうなくらいの伏線に伏線、これがそこに繋がるの!?なんて驚きが何度もありましたし、自分の予想を何度も裏切ってくる新しい展開に飽きることなく読み進めてしまい、ワクワクが残ったまま最後まで読んでしまいました。
強盗をすることなんて一生ないですが、彼らがくれたハラハラドキドキ、ワクワクとした感情は、私の人生に刺激を与えてくれたことには間違いありません。

ありがとう寄稿。

☆今日のブログ飯(深夜ワイン)
死後一か月後というとかなり腐敗が進んでいたかと思いますが、かなりオシャレにリノベーションされておりシャンデリアまで付いて何かのギャラリーのようでした。
EXD44・事故物件に泊まってみよう(2016年6月20日)感想!孤独死があった部屋で、死後一か月経ってから発見…(ネタバレ注意)。 #TV - ナカノちゃんねる

2016年6月24日金曜日

感想&書評「漁港の肉子ちゃん:西加奈子」(ネタバレ注意)感想レビュー・焼き肉屋さんで働いている菊子さんと、「キクリン」こと、肉子ちゃんの娘の喜久子ちゃんのお話。 #Novel

漁港の肉子ちゃん 西加奈子 笑って泣けるお話です。

「肉子ちゃん」こと、漁港の焼き肉屋さんで働いている菊子さんと、「キクリン」こと、肉子ちゃんの娘の喜久子ちゃんのお話です。なぜか母娘なのに同じ「きくこ」という名前のふたり。物語を読み進めるとその謎が解明されていきます。
とにかく肉子ちゃんが明るい。生き方は不器用だけれど、とにかく前向きで困難にはへこたれず、常識にとらわれることなく生きています。キクリンは小学5年生で、その年頃の女の子にしては大人っぽく繊細で、友達関係に悩みもありながら毎日の生活を送っています。肉子ちゃんは背が低くぽっちゃり体系。方やキクリンはほっそりとしていてとても美人。見た目も性格も全く違うふたりですが、助け合って生きている様子がほっこりとさせられます。前半はふたりを中心として淡々と話が進んでいきますが、ラストにさしかかってくると過去の出来事がだんだんと明らかになっていき、、、最後は涙なみだでした。
普通の人から見れば、非常識な生き方と思われてしまうだろう肉子ちゃんの人生だけれど、肉子ちゃんは自分に正直に、そして自分のものさしの中で生きているように思いました。他人にとらわれない肉子ちゃんがうらやましく感じるお話でした。

ありがとう寄稿。

歌手がカバー曲を歌う番組で、ゲストはUAでした。最近めっきり観ないと思っていたのですが、現在カナダに住んでいるそうです。しかも、4人目の子供(7か月)もいるようで、幸せそうなオーラを出していました。
カバーズ2016年6月13日・司会はリリー・フランキー、仲里依紗/感想!ゲストはUA。現在カナダに住んでいるそうです。しかも、4人目の子供(7か月)も…(ネタバレ注意)。 #TV | 安心の在宅ワーク!稼ぐ人の口コミ・ブログライティング。
お笑い芸人のバカリズムとモデルのマギーが司会の音楽番組で、トークゲストは、マーチンさんこと鈴木雅之でした。今回は、マーチンさんの伝説が色々紹介されていました。
バズリズム 5月20日/感想!トークゲストは、マーチンさんこと鈴木雅之:昔のケンカエピソードや学生時代の話が面白かったです…(ネタバレ注意)。 #TV | 大人がおすすめる漫画日記。

2016年6月22日水曜日

感想&書評「行きずりの街:志水辰夫」(ネタバレ注意)感想レビュー・ドラマと映画にもなっている、原作の世界観を映像に置き換えるのは難しく…。 #Novel

行きずりの街 志水辰夫 主人公にに自分を重ねしまうほど惹きつけられます。

この作品はドラマと映画にもなっているので、ご存知の方も多いと思いますが、残念ながら私は原作しか読んでいないので、この小説が持つ世界観を映像でどう表現出来ているか興味が有ります。
作品にもよりますが、原作の世界観を映像に置き換えるのは難しく、特に文学は読み手の想像が物語を完結させている部分が強く、大勢の人が同じ感想を持つことはビジュアルがないせいでとても限定された共感しか得られないでしょうが、この作品に関しては、主人公の元教師の視線で物語を追憶していくなれば、概ね同じ感慨を感じることが出来るはずです。
正直、一歩間違うと男のありえない妄想で済んでしまいそうな女子高生との結婚、その後の離婚を経て、10年後の艶美な妄想を駆り立てるような美しい元妻と言うだけでも、主人公に感情移入をしてしまい「なんで素直に君が欲しいと言えないんだ。意地を貼るところじゃないだろ?」と思わず拳を握りしめてしまうほど感情移入できます。

ありがとう寄稿。

3人のゲストが、ただトークするだけの番組です。今回のゲストは、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭さん、作家の本谷由希子さん、作家の村田沙耶香さんでした。3人ともほぼ同世代(78年と79年生まれ)ということで意気投合している様子でした。
僕らの時代:ストは若林正恭、本谷由希子、村田沙耶香/感想!ほぼ同世代(78年と79年生まれ)ということで意気投合している様子…(ネタバレ注意)。 #TV | アフィリエイト収入で生活したいブログ。
アップフロントグループ所属のアイドルが出演する音楽番組の「The Girls Live」を観ました。今回は、アンジュルムの田村芽実さんとモーニング娘。’16の鈴木香音さんの卒業公演に密着するという内容でした。
The Girls Live(ガールズライブ)2016年6月2日/感想!アンジュルムの田村芽実さんとモーニング娘。’16の鈴木香音さんの卒業公演に密着…(ネタバレ注意)。 #TV | みんなのレシピ・お料理ブログ。

2016年6月21日火曜日

感想&書評「近代能楽集(三島由紀夫)」(ネタバレ注意)感想レビュー・不思議な世界観の戯曲集です。夢中で読みました。 #Novel

近代能楽集(三島由紀夫)不思議な世界観の戯曲集です。夢中で読みました。

三島由紀夫の作品に触れるのはこれが初めてです。
純文学と言えば夏目漱石くらいしかまともに読んだ事がありませんでしたが、三島由紀夫の作品はとても読みやすくスルスルと読み進める事ができました。
能楽のシナリオを三島由紀夫の時代に置き換えて制作されているとの事です。
私は元となっている能楽の内容は知りませんが、それでも楽しんで読む事ができました。
特に気に入っているのは「卒塔婆小町」です。
怪しい雰囲気の老婆が詩人である青年に不思議な幻想を見せて、最終的には命を奪ってしまうと言う衝撃的なあらすじです。
舞台脚本として執筆されているので、読みつつもどの人物がどのように舞台の中で動き回り、どのような身振り手振りをして演技をしているのかを想像しながら読むのがかなり楽しかったです。
もちろん有名な作品ですから有名俳優が舞台で演じたりしている訳ですが、自分の想像と実際公演された舞台の内容にギャップがある事もあり、比較するのが面白いと思います。
戯曲集となっているので他に何編かありますが、どのエピソードも最後が衝撃的だったり叙情的でじんわりと心に残る話が多い印象でした。
三島由紀夫を読んだ事がないけど、興味があるという方にお勧めしたい1冊です。

ありがとう寄稿。

ついに秀吉が北条攻めを決意したところからのスタートでした。20万を超える数の兵を集めるとは、どれくらいすごいのか規模が大きすぎてもはや想像がつきません。
真田丸23回「攻略」ドラマ感想&あらすじ・秀吉が北条攻めを決意したところからのスタート(ネタバレ注意)。 #DRAMA | 大人がおすすめる漫画日記。
ついに秀吉が北条攻めを決意したところからのスタートでした。20万を超える数の兵を集めるとは、どれくらいすごいのか規模が大きすぎてもはや想像がつきません。
真田丸23回「攻略」ドラマ感想&あらすじ・秀吉が北条攻めを決意したところからのスタート(ネタバレ注意)。 #DRAMA | 大人がおすすめる漫画日記。

2016年6月20日月曜日

感想&書評「八日目の蝉 角田光代」(ネタバレ注意)感想レビュー・本当の親子とは何かを考えさせられました。 #Novel

八日目の蝉 角田光代 本当の親子とは何かを考えさせられました。

八日目の蝉は映画化をきっかけに読んでみることにしました。
子供が産まれてからは中々映画を見る機会もなく、せめて通勤の合間に読めたらと思い、電子書籍で読み始めましたが、自分が親になる前でしたら、きっとここまで感動をすることもなく、心に残る作品の一つにはならなかったでしょう。
一点問題がるとすれば、通勤時に読むと人前で号泣してしまい恥ずかしい思いをするので、出来ればこっそりと読んで頂きたい内容です。
内容に関しては正直犯人よりも実の親に憤りを感じてしまうシーンも有りましたが、産まれたばかりの赤ちゃんが数年後聞いたこともない方言で話していればどう向き合えばいいのか混乱する気持ちは痛いほど理解できる気がします。
そんな親子の溝を作ったのは犯人である父親の元愛人ではありますが、赤ちゃんを連れての逃避行中に見せる犯人の顔は母親そのもので、擬似的な親子関係のはずが、犯人とともに過ごした少女のほうがとても活き活きしていてることが胸を締め付けます。
最後は幼少期の記憶が曖昧な少女が、育ての親と同じような不倫に振り回された挙句に、不倫相手の子供をお腹に宿してしながらも母親になる決意が揺らぎながらも、育った瀬戸内海の醤油の香る島に向かうシーンでは、少女があの頃話していた方言で思い出を語りながら、今ではただの誘拐犯としか思っていない育ての母親を思い出しているであろうと思うとやるせない気持ちで一杯になります。

ありがとう寄稿。

松村栄子の『雨にも負けず粗茶一服』はだらしのない茶道の家元の息子が家出をし、京都でその土地の茶人に出会い、でさまざまな困難を経て成長していく物語です。
感想&書評「雨にも負けず粗茶一服:松村栄子」(ネタバレ注意)感想レビュー・茶の湯をテーマにした青春小説。 #Novel | おすすめ面白い小説用ブログ。
カンキ軍とケイシャ軍の闘いが始まり、序盤から大きな展開!初日の闘いでカンキ軍が片腕を失う大負けかと思ったが、そこで元野盗達の知恵が光った。
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2016年6月15日水曜日

感想&書評「カブキブ!1(榎田ユウリ)」(ネタバレ注意)感想レビュー・高校生だけの歌舞伎!素人だけど、愛だけはある。 #Novel

「カブキブ!1」(榎田ユウリ)で繰り広げられる、高校生だけの歌舞伎!素人だけど、愛だけはある。

タイトルの通り、歌舞伎大好き主人公が「歌舞伎部」を作ろう!と奮闘するお話。主人公の名前が「黒悟」というのも、いいですよね(恥ずかしながら、黒子って「くろこ」ではなく「くろご」だっていうのも、この本を読んで初めて知りました)。歌舞伎の部活……ではなくまずは同好会設立に向けて親友と二人きりという状態から頑張るクロが本当にいとおしい。次々と現れるクセの強い面々がさらにこの作品を魅力あふれるものにしています。現在4巻まで刊行されていますが、「続きが気になるっ!」と何度も刊行作品チェックをするのは1巻からまったく変わりません。個性的なキャラクターとともに、普段は少し敷居の高い「歌舞伎」というものを、観たくてたまらなくなる……そんな魔法に溢れています。クロの歌舞伎愛がすごいから、当てられちゃうのかもしれないですね。しかも、歌舞伎を観たり、研究したりという部活じゃない。自分で「演る」。まったく普通の一般高校生が歌舞伎に全力で挑戦する様に、思わず自分の青春時代と重ねてしまうこと間違いなしです。

ありがとう寄稿。

誰もが光介の手術を見ると憧れにもなってくるのがかなり納得してしまうものです。ですがその後のやり方にはかなり疑問にもなってくるものです。
ゴッドハンド輝11巻特別番外編「光の奇跡」vol2神の手術(山本航暉)感想&あらすじ・四瑛会では光介の獲得を動こうとするのです…ネタバレ注意。 #マンガ - ナカノ実験室

2016年6月14日火曜日

感想&書評「ミシン:嶽本野ばら」(ネタバレ注意)感想レビュー・パンクバンド「死怒靡寫酢(シドヴィシャス)」のボーカルであるミシンに一目惚れします。 #Novel

ミシン 嶽本野ばら デコボコ友情ストーリー

「ミシン」は嶽本野ばらさんのデビュー作です。
一緒に収録されている「世界の終わりという名の雑貨店」もいいですが、私は表題作の「ミシン」が好きです。
主人公は何をやっても冴えない女の子で、世の中の流行等にも疎いです。
そんな子がたまたまテレビで観たパンクバンド「死怒靡寫酢(シドヴィシャス)」のボーカルであるミシンに一目惚れします。
主人公の女の子は男性が嫌いで、お付き合いをするなら女性と、吉屋信子さんの世界のような「エス」の関係を築くことを理想としていました。
といっても、内容は友人関係に近いものです。
以来、ミシンのことを知りたい一心で音楽雑誌を購入するようになったり、同じブランドの洋服を購入して着用したり、ライブへ行ったり等しているうちにひょんなことからミシンに近付くきっかけが訪れます。
その過程が小説ならではなのか、とんとん拍子に上手く事が運ぶところが面白いし、何より主人公のドジっぷりとミシンの性格がすごくて読んでいるうちにストーリーに引き込まれていきました。
ラストは衝撃ですが、そこに至るまでにミシンの素性も少し明かされているので、目が離せません。
何度読んでもあり得ない設定だとは思いますが、だからこそ何度も読める作品なのかもしれません。

ありがとう寄稿。

暗渠の宿は、西村賢太による私小説作品です。西村賢太のデビュー作品である「けがれなき酒のヘド」が併録されています。これもおもしろい。
感想・書評「暗渠の宿:西村賢太」ネタバレ注意・内容は、中学卒業後、家を出て日雇いの肉体労働でギリギリの生活を送る主人公(レビュー)。 #読書 | アフィリエイト収入で生活したいブログ。

2016年6月13日月曜日

感想&書評「雨にも負けず粗茶一服:松村栄子」(ネタバレ注意)感想レビュー・茶の湯をテーマにした青春小説。 #Novel

松村栄子『雨にも負けず粗茶一服』は茶の湯をテーマにした青春小説

松村栄子の『雨にも負けず粗茶一服』はだらしのない茶道の家元の息子が家出をし、京都でその土地の茶人に出会い、でさまざまな困難を経て成長していく物語です。
何よりもキャラクターが面白いです。皆どこかおかしくて憎めないです。有能なのに行動がおかしかったり、性格が変だったり。こういうキャラクターは純粋な大人向けの小説だと見かけないのでうれしいです。はっちゃけっぷりがくせになる人たちで、とてもかわいらしいです。
もちろん作品の中の茶の湯の考察も本格的でためになります。家元という存在の難しさや古い文化の風習についても考えさせられます。そんな凝り固まった世界をだらしない主人公が成長しつつわたっていくのが面白い小説です。まじめな主人公なら愉快な話にはならなかったでしょうね。
中高生向けのジュブナイルではありますが、大人でも楽しめる小説です。茶道に興味のある方、とにかく笑えて元気になる小説が読みたい方におすすめです。

ありがとう寄稿。

結果的にはいぬばかの連中が集まる温かい店になっているのがかなり印象にも残るものです。
いぬばか1巻第7話「小さな命のために・・・」(桜木雪弥)感想&あらすじ・リッキーが残してくれたチワワでもあるのです…ネタバレ注意。 #マンガ - みんなのブログ。

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