二重人格(ドストエフスキー)、読み進めるほど面白くなる「スルメ本」
大学生のころ、タイトルが気になって買った本です。中盤以降にグッと面白くなる「スルメ本」という印象です。
主人公のゴリャートキン氏は野心はあっても冴えない男で、意地悪な言い方ですがこの主人公がドツボにはまっていく様子が、この小説の読みどころだと思います。
前半の展開は大人しく、ドストエフスキーの作品によくみられる、ビッシリ書き込まれた長い文章についていくのが大変だったと記憶しています。
ところが物語中盤のある出来事を境に、物語の展開が劇的に変化します。
「二重人格」のタイトルがいきてくるのもここからです。
つまり、もう一人のゴリャートキン氏が現れるんです。
失態ばかりで他人から理解されない本来のゴリャートキン氏と、狡猾で器用に立ち回るもう一人のゴリャートキン氏という対立構造が出現します。
そして本来のゴリャートキン氏は「もう一人の」自分を出し抜こうと奮闘するも、動けば動くほど奈落の底へと転落していきます。
そんな主人公の悲惨な有様に、目が離せなくなって一気に読み進めました。
この本を買った当時の私は、大学で友達と上手くいかずに悩んでいました。
何をしても空回りしてしまう自分と、主人公の境遇とを重ねていたのだと思います。
ハッピーエンドとは到底言えない本作ですが、何をやっても上手くいかないことってありますよね。
皮肉な気分の時、苦々しい気分の時、二重人格はおすすめです。
ありがとう寄稿。
今回驚いたのは安藤和津さんがお嬢様だということ。それも普通のお嬢様をはるかに超えるお嬢様だったのです。
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