2016年7月16日土曜日

感想・書評「君の名は。新海誠」ネタバレ注意・出会うはずのない男女が夢の中で入れ替わり真実に気づいたとき記憶から消えてしまう物語(レビュー)。 #読書

「君の名は。」 新海誠 ☆現実ではあり得ないことだからこそ魅せられる作品

6月半ばに発売された新刊です。

簡単にまとめると、出会うはずのない男女が夢の中で入れ替わり真実に気づいたとき記憶から消えてしまう物語。
田舎で暮らす女子高生・三葉(みつは)と東京で暮らす男子高生・瀧(たき)。登場人物の心の変化がとても繊細で読者の心に響く作品だと思います。
結末を書いてしまっては面白くないのでネタバレはしませんが、私がこの作品を手に取ったのは元々新海誠さんの作品が好きだからです。新作が出るということでとても楽しみにしていました。8月末には映画も公開予定で、主人公・瀧の声優が俳優の神木隆之介であり主題歌がRADWIMPSであることからメディアでも取り上げられている作品でもあります。
読み進めていくと現実ではあり得ないことなのに受け入れてしまうというか、高校なんてとうに卒業しているのに自分が高校生でいる気分になるようなとても不思議な気持ちにさせられます。(私だけかもしれませんが…。)
まったく別の場所で生まれ、育った二人が夢の中での入れ替わりただそれだけの繋がりを大切に思い互いを信じて前に進んできます。
普段はどちらかというとやる気のない主人公・瀧が後半で見せる行動力は本当に尊敬できるものです。見て見ぬふり、いっそ忘れてしまうことだってできたはずなのに「忘れたくない」と強く思い、願い、三葉として周りの人の気持ちを動かしていくシーンはとてもハラハラドキドキしました。

彼はアニメーション監督なので、小説とはまた違った楽しみ方ができるの映像作品もオススメです。
この作品を読み少しでも心惹かれたなら、他の新海誠さんの作品も読んで(観て)いただけたらと思います。

ありがとう寄稿。

なにかの呪文のようで、なかなか覚えにくい本のタイトルですが、逆にそれが印象に残る感じがします。
主人公は「小峰りな」という女子高校生。
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