2016年7月14日木曜日

感想・書評「チリの地震:ハインリヒ・フォン・クライスト」ネタバレ注意・古典派とロマン派の融合(レビュー)。 #読書

ハインリヒ・フォン・クライスト「チリの地震」 古典派とロマン派の融合

この文章を読んで一番最初に感じたのは、今まで読んできた本の中にはない「違和感」でした。どうもなにかが足りないというか、味のないガムを噛んでいるような気分です。しかし、それにはれっきとした理由がありました。それは、「古典派」特有の文体です。
 古典派は簡単に言えば調和、秩序、均衡などを重視しており、自由、感情、恋愛を重視するロマン派、いわゆる現代小説の源流とは対極にあるものです。そのため今までロマン派寄りの現代小説ばかり読んできた自分は、このような違和感を覚えたのでしょう。
 ですが、不思議なことに、このチリの地震という作品は、古典派とロマン派の性質を併せ持っているのです。たとえば、主人公のジェローニモが、離れ離れになった恋人のジョゼフェと修道院で再会し、一夜の過ちを犯す冒頭のシーン。古典派は、このような「行為」を秩序を乱すものだとし、徹底して描写を拒みますが、この作品では、その後の二人のドロドロした関係を、余すことなく綴っていきます。クライストは、古典派の文章の中で、ロマン派の内容によって秩序に疑問を投げかけていたのです。
 さて、その後二人はまたもや引き離されます。修道院の中で淫らな行為に及んだ罪により、ジェローニモは投獄され、ジョゼフェは斬首刑を言い渡されるのです。牢の中でジョゼフェを刑場に連れ行く合図の鐘が鳴り始めた瞬間、ジェローニモもまた、縄で首をくくる決意を固めます。そして、縄を準備したその瞬間。地震が起こり……
 この先はぜひ購入して読んでみてください。衝撃の展開に、驚くこと間違いなしです。

ありがとう寄稿。

出演者は、ノンスタ井上、オアシズ大久保、品川、ウーマン村本、ジャンポケ斉藤、ロッチ中岡でした。井上は特に自分のことが大好きで、自分の写真を携帯の壁紙にしていたことに驚きました。
アメトーーク・エゴサーチ芸人/感想!出演者は、ノンスタ井上、オアシズ大久保、品川、ウーマン村本、ジャンポケ斉藤、ロッチ中岡でした…(ネタバレ注意)。 #TV - みんなのブログ。

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