2016年7月26日火曜日

感想・書評「刑事の約束(薬丸岳)」ネタバレ注意・主演椎名桔平が演じた、東池袋署の夏目刑事の短編小説です(レビュー)。 #読書

刑事の約束(薬丸 岳) 哀しくも温かい短編5編

ドラマ化された「刑事のまなざし」で主演椎名桔平が演じた、東池袋署の夏目刑事の短編小説です。
有罪で起訴することではなく、真実は何かを追いかける夏目刑事はかっこいいヒーローではなく、弱さを持った身近な存在として温かみを感じます。夏目刑事の娘は通り魔に襲われ植物状態となっていて、夏目自身が被害者の家族であり、後悔や遣り切れなさがにじみ出る一方、やむにやまれず事件を起こすことになる犯人の真意や感情に触れ、加害者に寄り添おうとする姿に、一言で言いきれない複雑な感情が沸き上がります。
いまも実際に話題となる少年犯罪、虐待、認知症患者、刑事の思い込み捜査などがストーリーのテーマ―として取り上げられ、謎解きのような面白さもありつつ、人間ドラマとしても重みと楽しさを持っています。事件自体は哀しく、特に本のメインタイトルにもなっている最後の短編「刑事の約束」は、母親に殺されそうになった少年のその後が深い絶望とともに描かれ苦しくなりますが、夏目刑事の見つける真実の中には「もしかしたらこの先、この人たち(加害者や被害者)は頑張れるのではないか」と思えるような小さな希望があり、それが各短編の読後感を暖かいものにしています。

ありがとう寄稿。

アベノミクスで本当に恩恵を受けた人たち、本当に良い影響を受けた人たちは、いったい誰なのでしょうか。それは、共産党の人達です。選挙結果を見れば、一目瞭然です。
恩恵を受けたのは日本共産党である【アベノミクス効果なし】全ての国政選挙で、奇跡の大復活、つまり議席増を実現したのです。 - みんなの政治経済ブログ。

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