王国(よしもとばなな)はもしかしたら本当にあるかもと思わせる不思議ワールドが広がる4部作です。
山で取れる草木から人を癒す不思議な力を持つおばあちゃんの元で育った主人公が、町に出てきて、一人になってしまったことの孤独や、思うように才能が生かせない不安と戦いながらも不思議な縁で居場所を見つけていくお話です。植物の気持ちがわかる人、人の未来を読める人など不思議な力を持った人々がたくさん出てくるお話です。そのため、一見まったくの日常とは関係のないスピリチュアルな物語と捉えがちですが、読み進めていくうちにだんだんと実は現代社会の人間の生き方についてオブラートに包む形で疑問を投げかけていることに気づきます。もしかしたら、元気な時に読むとよしもとワールドがあまりにもふわふわとして感じられるかもしれません。この本は、失恋をした時や何か仕事でミスをしてしまった時など、少し元気のない時に読むとだんだん心に栄養が注入されていくような気持ちになります。全体のストーリー展開も素敵ですが、特にいいのが要所要所の登場人物たちのセリフです。文庫本で薄い4部作なので、読みやすく全部読み終わることには元気になり、素敵なセリフと出会っていると思います。
ありがとう寄稿。
売れない漫画家である「細川貂々(ほそかわてんてん)」さんの旦那さんが、うつ病を患ってしまった事による生活の一変、うつ病とは何なのか?どのように治していけば良いのか?というのをエッセイ漫画にて語る内容となっております。
感想・書評「ツレがうつになりまして/細川貂々」ネタバレ注意・漫画は映画化、ドラマ化もされましたので、ご存知の方も多いと思います(レビュー)。 #読書 | アフィリエイト収入で生活したいブログ。