2016年7月6日水曜日

感想&書評「リピート:乾くるみ」(ネタバレ注意)感想レビュー・ありきたりなタイムトラベル物ですが、この作品が面白いのは一定の条件が成り立たなければ過去に戻れない…。 #Novel

リピート 乾くるみ 想像も出来ない展開に翻弄されながらもそうきたかと唸ってしまいます。

端的に言えばありきたりなタイムトラベル物ですが、この作品が面白いのは一定の条件が成り立たなければ過去に戻れないと言うことと、戻れるのは必ず同じ日の同じ時間と言う制約が存在していることです。
この制約は物語をありきたりなタイムトラベルにしないために要所要所で効いてきます。
物語はタイトラベルを数回繰り返したと自称する男からの不気味な電話から電話から始まります。
もちろんいきなり自分は未来から来ましたなどとは言いませんが、電話でこれから地震が起こることを教えることにより、相手を信じ込ませて、数名の男女にタイムトラベルで過去に行くことを伝えます。
男の言うことを疑いながらもタイムトラベルまでの準備を済ませ、実際に過去へと向かう。
その過程で一人二人と被験者たちが死んで行くことに不審を感じ、犯人探しが始まるものの、実際には共通の犯人など存在しないことからある結論に達するのですが、その理由がこの作品がありきたりなタイムトラベルものとは違うところです。
見方を変えないと導き出されなかった答えに予想もしなかった事態が重なり、イレギュラーでもう一度タイムトラベルをした主人公のラストはある意味あっけなく、そこがかえって意外さを助長しているように感じます。

ありがとう寄稿。

故郷を守るために結成された戦士団の頭、ヴァンが主人公。戦いに敗れ奴隷の身となり、その囚われていた岩塩鉱にある日一群の不思議な犬たちが現れます。その犬に噛まれた者は次々と謎の病にかかり、死んでいきますが、ヴァンも噛まれたものの奇跡的に命を取り留めます。
感想・書評「鹿の王(上)ー生き残った者ー、 鹿の王(下)ー還って行く者ー:上橋菜穂子」ネタバレ注意・本屋大賞に選ばれた本です。世界観に吸い込まれ、一気に読んでしまいました(レビュー)。 #読書 - みんなの政治経済ブログ。

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