乙一の『暗いところで待ち合わせ』はとてもきれいでした
『暗いところで待ち合わせ』は盲目の女性のもとに殺人事件の容疑者として疑われている男が逃げ込んでくるというストーリーです。最初は相手をいないものとして扱う主人公の女性ですが、やがて心を許すようになっていきます。男性と出会ったことによって、主人公は閉ざしていた心を開いていきます。
孤独をかかえる二人が、仲良くなって一歩踏み出し、外の世界に目を向けていくのがメインです。
しかしさらに面白いのは男性が殺人事件の容疑者なので、サスペンス的な要素もあることです。そこがちょっと恋愛小説とは違う部分ですね。事件の真犯人が明らかになる部分ではとてもはらはらしました。男女の出会いとサスペンスという組み合わせが、奇妙でありながら不思議とマッチしていて面白かったです。
盲目の女性が主人公なので派手なシーンはないのですが、静かな文章が作品の雰囲気にあっていてとても面白いです。ちょっと変わった恋愛小説が読みたい方におすすめします。
ありがとう寄稿。
各キャラクターのストーリー分岐も適度にあり、手をつなぐイベントではアプローチしながらドキドキ感を味わうことができます。
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