2016年6月18日土曜日

感想&書評「MOMENT:本多孝好」(ネタバレ注意)感想レビュー「人が死ぬ前に願う事」をテーマにした切ない物語。 #Novel

本多孝好著「MOMENT」 「人が死ぬ前に願う事」をテーマにした切ない物語

病院でアルバイトをしている大学生の主人公と死を目前とした様々な患者たちとの触れ合いから、主人公はその患者たちが人生の最後に願う事を叶えようとするようになり、それによって引き起こされる様々な出来事や主人公たちの心の動きなどが描かれた小説。各章ごとに異なる患者とその「最後の願い」に関するエピソードが語られるようになっており、良質な短編小説を連続して読むような間隔で区切り良く読む事が出来る。
勿論の事「死ぬ前の最後の願い」は患者それぞれに異なり、悪意を孕んだある意味では人間らしい願いからどこまでも純粋でささやかな願いまで、その患者が置かれた境遇や患者の今までの人生を踏まえて噛み締めるとどれも重く切なく胸を打つものばかりになっている。主人公も妙に熱血であったり変に冷めすぎていたりせず、ある意味「現代の大学生らしい」リアルな人物として見る事が出来、物語の進行に大きな違和感や不自然な作り物感を感じずに読み進められるという点も評価出来る。
読了後には今一度物語の登場人物たちの人生とその最後の願いを思い起こし、「自分が死ぬ前には一体何を願うのだろう」などとついつい考えてしまう。

ありがとう寄稿。

楽しいはずのパーティーでもあるのですがすんなりと物事を運べない感覚にもなってくるのが分かるものです。
ゴッドハンド輝13巻第189話「新診療所開設パーティー」(山本航暉)感想&あらすじ・蓮先生と皇さんとの直接会う事にもなったのです…ネタバレ注意。 #マンガ - ナカノ実験室
昭和の時代には今と違って調味料や食材ももっと限られていましたし、世界各国の料理を当たり前に食べるような生活はまだしていませんでした。単なる懐古主義ではなく、昭和のごはんのよさ、ありがたさ、安心感に対する憧憬が強く感じられる本です。
感想・書評「昭和ごはん:高橋良枝」ネタバレ注意・調味料や食材ももっと限られていましたし(レビュー)。 #読書 - みんなの恋愛ブログ。

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