2016年6月1日水曜日

感想&書評「世界からネコが消えたなら:川村元気」(ネタバレ注意)感想レビュー・映画化も決定し、佐藤健さんが主人公を演じます。 #Novel

世界からネコが消えたなら 川村元気 考えさせられる小説です。

「世界からネコが消えたなら」とタイトルが気になり手に取った小説です。
映画化も決定し、佐藤健さんが主人公を演じます。
この小説は主人公が、ガンと宣告され余命がいくばくもないと医者から宣告されるところから始まります。
絶望の淵に立たされた主人公の前に、自分そっくり(もう一人の自分)のちょっと変わった悪魔が現れます。
もう一人の自分の悪魔は、ガンの主人公に対して「明日、死にます」と本当の余命を宣告します。
そして「世界から、何か一つ消すかわりに寿命を一日のばしてくれる」といった内容の小説です。
この悪魔はとても面白くて、余命がない主人公をからかっては楽しんでいる様子がみてとれます。
また世の中から一つ一つ物が消えていく様や、消えていった後の様子や、消すものを決める苦悩なども興味深い所です。
そして結構良い奴だと思っていた悪魔が最後に下したこの世から消してしまうものは、あまりにも非情です。
その消してしまわなければいけないモノと、主人公の葛藤や下した決断にとても考えせられそしてとても感動するものです。

ありがとう寄稿。

主人公は病気と闘い、苦しんでいくのですが、その描写がリアルで読んでいる方もドキドキしてしまいました。
感想&書評「明日の記憶(荻原浩)」(ネタバレ注意)感想レビュー・若年性アルツハイマー病…ある日、主人公の男性は、ふとカタカナの単語を思い出せなくなります。 #Novel | おすすめ面白い小説用ブログ。

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