2016年6月25日土曜日

感想&書評「うらなり:小林信彦」(ネタバレ注意)感想レビュー・夏目漱石の「坊ちゃん」へのオマージュとして書かれたこの小説。 #Novel

うらなり 小林信彦 影が薄いと言われた男

夏目漱石の「坊ちゃん」へのオマージュとして書かれたこの小説が発売された時、「坊ちゃん」ファンの私としては、読みたいような読みたくないような気持だった。けれども、買って正解、読んで正解のおもしろい小説だった。
この「うらなり」はタイトルの通り、坊ちゃんの同僚、うらなりが主人公だ。それなりの年を経て、同じくそれなりの年を経たやまあらしと再会。当時を回想することで、うらなりが当時何を考えていたか、どんな思いを持っていたか辿ることができる。そう長い本ではないのもあり、ひと息に読み切ったが、満足のため息が出た。うらなりという一人の人間の心の持ちようが、日々の出来事に沿って丁寧に描かれている。
子供の頃読んだ「坊ちゃん」と大人になって読み返した「坊ちゃん」の印象は全然違っており、大人になって読んだ方が面白いと思ったけれど、「うらなり」を読んでから「坊ちゃん」を読み返すと、より一層深く、違った角度から読めたように思う。これは「坊ちゃん」へ対する作者の深い愛情の表れだろう。

ありがとう寄稿。

個別に進んでいた物語の最後となる、最終章だけで全9巻のかなり長いお話ですが、読み応えがあり、久々に読み終わってしまうのが勿体無い。
感想・書評「とある飛空士への誓約9巻:犬村小六」ネタバレ注意・シリーズの最終章の最終巻、最後にネタバレを一つだけ(レビュー)。 #読書 | みんなのレシピ・お料理ブログ。
次女は高校2年生17歳で、一番のしっかり者。母のいない佐々本家の母親代わりでなおかつ、海外出張ばっかりの父親代わりであるからしっかりもしてしまうのかも知れない。
感想・書評「三姉妹探偵団22 三姉妹と忘れじの面影篇 赤川次郎」ネタバレ注意・長女綾子が誘拐され、次は違う時違うところで違う人に三女珠美が拉致(レビュー)。 #読書 - ナカノちゃんねる

人気の投稿

ブログ アーカイブ