2016年5月24日火曜日

感想&書評「ジョーカー・ゲーム:柳広司(やなぎこうじ)」(ネタバレ注意)感想レビュー・陸軍内に設立されたスパイ養成学校である【D機関】の精鋭たちが、外国および自国内で諜報戦を。 #Novel

ジョーカー・ゲーム 柳広司(やなぎこうじ)

本作は陸軍内に設立されたスパイ養成学校である【D機関】の精鋭たちが、外国および自国内で諜報戦を繰り広げていきます。D機関の精鋭たちは、みな超人と呼べる能力の持ち主で、卓越した頭脳と観察力で次々と成果をあげていきます。
本作は日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞のダブル受賞をした柳広司のスパイ小説です。シリーズ作品の第一作であり、映画化もされています。
この小説の魅力は上述した設定もそうですが、それ以上に話の構成が光ります。日本推理作家協会賞を受賞しただけあり、物語は二転三転し、読む手を止めさせてはくれません。本作は短編集となっているのですが、各話に必ず意外な結末が用意されており、読後は思わず膝を打ってしまいました。
超人を描いた小説というのはときにリアリティを削いでしまいますが、本作は違います。この小説の超人には説得力があり、興を削ぎません。絶妙なリアリティが世界観にとどまらせてくれるのです。
月並みな感想になりますが、ハラハラドキドキさせてくれるこの作品はエンタメ小説の傑作だと感じました。

ありがとう寄稿。

遠い未来、人間が老いることがなくなった社会が舞台です。そこでは子どもがほとんど生まれなくなり、数少ない子供のひとりである主人公は、保護者ともに、子どもをレンタルする稼業で生計を立てています。
感想&書評「世界でたったひとりの子:アレックス・シアラー」(ネタバレ注意)感想レビュー・遠い未来、人間が老いることがなくなった社会が舞台です。 #Novel | おすすめ面白い小説用ブログ。

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