ダニエル・キイスの『アルジャーノンに花束を』は悲しいSF
『アルジャーノンに花束を』は知的障害のある青年が知能を発達させる手術を受ける小説です。この小説は日記形式の形で描かれており、序盤は小学生のような文章を書いていたのが、徐々に専門的な大人っぽい文章になっていくのが特徴です。その文章を読んでいるだけで読者は主人公の知能が改善していることを実感することができます。
しかし、物語の中盤で、徐々に知能が下がっていくことが判明し、主人公は混乱していきます。賢くなることは本当に幸せなのか、その問題を読者に問いかけてきます。
タイトルの意味はラストシーンで判明します。読破したあとタイトルを読み返すと、その美しさにしみじみします。本当にこの本にはこのタイトルしかありません。
ドラマ化や映画化もされた作品ですが、それだけ愛される内容とテーマがあったからこそでしょうね。SFとしては読みやすく、初心者向けだと思います。あまりSFのことはわからないという人にも気軽に読めるのではないでしょうか。
ありがとう寄稿。
日本人だけでなく、日本語勉強中の外国人からもよく読まれているようです。大学で教えているところもあるようです。また、映画も見られているようです。私自身も数人の外国人の友達から読んだことあるか聞かれました。
感想&書評「二十四の瞳(壺井栄」(ネタバレ注意)感想レビュー・波乱に満ちながらも強く生きた女子先生。 #Novel | おすすめ面白い小説用ブログ。