2016年5月8日日曜日

感想&書評「百瀬、こっちを向いて。(中田永一)」(ネタバレ注意)感想レビュー・電子書籍のおすすめに上がっていたので読んでみました。 #Novel

百瀬、こっちを向いて。(中田永一)  甘くも切ない青春物語です。

電子書籍のおすすめに上がっていたので読んでみました。
主人公と主人公がお兄さんのように慕っている幼馴染、その彼女、幼馴染のもう一人の彼女が織りなす青春物語です。主人公ノボルはいわゆる冴えないダサい感じの高校生ですが、ある日、兄のように慕っている宮崎の依頼で百瀬と付き合っているふりをすることになります。それは宮崎の彼女、神林にばれてしまうのを防ぐため。
クラスで、学校でノボルと百瀬は付き合っているのに演じ続けたり、宮崎達とダブルデートに出かけたりしますが、そのうち、自分のダサさをわかっているため、また、自分の百瀬に対する感情の変化にも気づいていき、そうしていることが辛くなっていってしまいます。
付き合っているふりをしていて本当に感情が芽生えていくのは小説やドラマでもよくある題材ですが、中田先生の書く主人公の感情描写も繊細で、また、ノボル、百瀬、宮崎ほど出番がない神林の感情描写のインパクトのつけ方には脱帽でした。最後を読むまで彼女の意図には気づかず、やられた、と思ってしまいました。
私は小説しか読んでいませんが、映画化もされているようなので、今度はぜひ映画で見てみたいと思える作品でした。

ありがとう寄稿。

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大正箱娘(紅玉いづき)感想ネタバレ注意!あらすじ・続き物らしく、今後続編を匂わせる終わり方をしています…。 #COMIC | 大人がおすすめる漫画日記。

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