2016年5月23日月曜日

感想&書評「流星ワゴン:重松清」(ネタバレ注意)感想レビュー・主人公は職を失った男性。息子は家庭内暴力を振るい、妻ともうまくいかず…。 #Novel

重松清の『流星ワゴン』は時をかける家族小説

主人公は職を失った男性。息子は家庭内暴力を振るい、妻ともうまくいかず、家庭は行き詰まりを迎えていました。そんな彼の前に不思議な親子が現れ、彼らの自動車に乗って主人公は過去の父親に会いに行きます。
他のタイムトラベルものとは違って、主人公は過去を変えることができません。ただ過去の父親と会話するだけのお話です。しかし、父親との対話によって、主人公は父を許していきます。
だれだって、親に「ああしてほしかった。あれはしてほしくなかった」という部分があると思います。この作品ではどのようにしてそれらの不満を克服していくかが描かれています。家族として生まれてきた苦しみも喜びも、一緒に書かれている小説だと思います。
結末はハッピーエンドではないのですが、少し勇気づけられるような終わり方でした。幸せな話ではないですが、共感や反発を覚えながらも主人公とともにタイムトラベルをしている気分になります。家族って難しいですね。

ありがとう寄稿。

息子の言葉遣いだったりがどことなく丈治さんに似てて、とても微笑ましく感じました。「パパじゃなくて父ちゃん」ずっと会っていなくてもやはり自分の父親は特別なんだと思います。
アワーハウス・OUR HOUSE5話/ドラマ感想&あらすじ・丈治さんと、離婚した妻に引き取られ生き別れとなった息子とのお話(ネタバレ注意)。 #DRAMA - みんなの恋愛ブログ。

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