2016年5月26日木曜日

感想&書評「ベルカ、吠えないのか?古川日出男」(ネタバレ注意)感想レビュー・太平洋戦争末期、捨てられた三匹の軍用犬が、つぎつぎに子孫を増やして戦後の時代を駆け巡る歴史小説。 #Novel

古川日出男の『ベルカ、吠えないのか?』は犬が主人公の歴史もの

太平洋戦争末期、捨てられた三匹の軍用犬が、つぎつぎに子孫を増やして戦後の時代を駆け巡る歴史小説です。
便宜上歴史小説と説明しましたが、内容は超展開に次ぐ超展開、あまり学術的には信用しないでください。
しかしそれだけ嘘をつきながら、実際の事件と架空のキャラクターを織り交ぜて、小説として成り立っていることがすごいです。そして主人公は犬。人間ではなく犬です。犬たちが恐ろしいほどの疾走感を持ってラストまで突っ走る物語です。
犬たちの物語に平行して、ロシア人の老人と日本人の少女の心があたたまらない交流も描かれます。ロシア人の正体は、最後まで読んでのお楽しみです。
この小説は、わからない人には「なんだこれ」という感じでしょうが、ハマる人にはハマると思います。かなり尖った内容ですから、賛否も分かれると思います。でもそれだけ個性的で強烈な小説です。普通の「いい話」な小説では物足りないという人に読んで欲しいお話です。

ありがとう寄稿。

大統領と相撲を取っていた金太郎でもあるのですが最後まで勝つ事が出来ないのもかなり納得は出来ないものですがその真意に関してはかなり注目するものです。
サラリーマン金太郎3巻第24話「金太郎、力尽く」(本宮ひろ志)感想&あらすじ・大統領と相撲を取っていた金太郎でもあるのですが最後まで勝つ事が…ネタバレ注意。 #マンガ - みんなの芸能ブログ。

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