遠藤周作の『海と毒薬』は重いテーマの作品
遠藤周作の『海と毒薬』は戦時中、米兵を生きたまま解剖した事件をテーマにした作品です。それだけでぞっとするような題材なのですが、怖いのは、この本の登場人物たちはどちらかといえば平凡な人たちです。平凡な人たちが起こしたからこそ、恐ろしい話です。
当時の医師や看護婦が、事件を語るさまは本当に現場を見てきたようです。もちろんこの作品はフィクションで、実際に起こった事件とは別物なのですが、それだけではない臨場感を感じます。
そしてこの作品で扱っているものは「日本人の倫理観」というものもあります。神様を信じない日本人はどのようにして倫理観を持つのか、それについて深い考察がなされています。そういうところもこの作品の見どころの一つですね。
明るく楽しい本とはいえない小説なのですが、それだけ考えさせられるものがある小説です。面白い、とは少し違いますが、自分だったらどうするかという気持ちにさせてくれます。人間は恐ろしいですね。
ありがとう寄稿。
予想通り渋滞もなく、ドライブを楽しんだ帰り道、高速道路の対向車線で交通事故があったようで、車が逆さまになっているのを見ました。
交通事故の多さを実感したドライブになりました。2016年ゴールデンウィーク日記・前半の3連休と後半の3連休との間に平日が1日。 - みんなの恋愛ブログ。