2016年5月4日水曜日

感想&書評「ブラームスはお好き:フランソワーズ・サガン」(ネタバレ注意)感想レビュー・主人公は再三恋人の浮気に悩んでいたのですが。 #Novel

フランソワーズ・サガンの「ブラームスはお好き」が切なすぎる

サガンといえば、17歳で「悲しみよこんにちは」を書いた天才ですが、私は彼女がもう少し成長してからの作品、「ブラームスはお好き」が一番好きです。
フランスはアムールの国とは言え、恋人の浮気には世界中の女性が苦しむと思います。主人公は再三恋人の浮気に悩んでいたのですが、ある時、自分のことを一途に愛する青年と出会い、恋に落ちます。しかし彼はまだ若く、彼女は自分には不釣り合いだと感じてしまうのです。逃げれば追うのが男性の心理で、浮気性の元彼も反省したと言いつつ復縁を迫ってきます。不器用だけれども一途で魅力的な青年と、立ち回りが上手く浮気性のパートナー、どちらと付き合えば上手くいくかなど、分かりきったことです。
しかしおそらくほとんどの大人の女性が身にしみてわかるように、相手が魅力的だから、優しいから好きになれるわけではないのです。そしてそれ以上に、いろんなことが見えすぎて、新しい恋に踏み出せないのが大人です。バカバカしいけども、純粋な、堂々めぐりを、賢くちょっとひねくれた視点で冷静に描いているサガンに脱帽する作品です。

ありがとう寄稿。

今回の「奇跡の1枚」も、とても夢を与えてくれました。
ほんとにみんな別人です。中には素が出ている物もありますが・・(笑)
金曜★ロンドンハーツ・プロの技で大変身写真「奇跡の1枚」2016年4月22日/感想!横澤夏子さん!春部門では、とってもかわいくて…(ネタバレ注意)。 #TV | 大人がおすすめる漫画日記。

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