【ラプラスの魔女】【東野圭吾】
東野圭吾作品であるという事もあり、当然のことながら期待をして購入。いつもなら一気読みをしてしまうのだが、今回はなかなか作品の世界観がつかめず途中で一度中断し再度、冒頭からチャレンジ。
本作のタイトルである「ラプラスの魔女」は、科学至上主義を揶揄した「ラプラスの悪魔」をもじったものでもあり、理系の私としてはかなり期待をして買いましたが、世界観がつかめず最初は苦労しました。しかし読み切れば、期待を裏切らず大変面白い内容の作品でした。
裏帯に書いてあった「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。そしたらこんな作品ができました。」の言葉通り、この小説には主人公がいませんでした。他の作品にはないとても斬新なものでした。大学教授や刑事、ボディーガードや若き未亡人などの多彩な人物で主体を持ち回る形になっていて、様々な人の視点から1人を多面的に表すなど、人物像を鮮明にする方法が多用されていました。だがその反面、誰も深く掘り下げられて描写されることもなく、1人に深くスポットライトが当てられることがありませんでした。一人一人のキャラが非常に軽く扱われている作品でした。それぞれが、まるで空気か化学記号のように本当に軽く扱われていました。このあたりも、理系の東野圭吾が垣間見られるところだと思います。さらに、東野圭吾作品の多くに見られる視点が様々に切り替わる点ですが、今作品は実に41回も視点が変わっていました。最後は、なんとも歯がゆくもどかしい終わり方になったが、こういう終わり方もありかもしれないと思わされた作品でもあった。理系作品という事もあり、少しですが「ガリレオ」シリーズを思い出しました。
ありがとう寄稿。
4年ほど前から毎回EXILEのライブには参加しています。毎回とても楽しめる内容となっていてATSUSHIの声に聞き惚れています。
EXILE ATSUSHI(アツシ)の人物評/感想・2013年のツアーではアリーナ外周を回る動くステージなど、毎回すごい…(好きな芸能人)。 #芸能 - みんなの政治経済ブログ。