2016年5月18日水曜日

感想&書評「青い炎:貴志祐介」(ネタバレ注意)感想レビュー・高校生が完全犯罪を目指す、主人公の父親はろくでなしで、暴力を振るうばかりか妹にも…。 #Nove

貴志祐介の『青い炎』は高校生が完全犯罪を目指す

高校生が完全犯罪、というと快楽殺人かと思う方もいるでしょうが、この作品の高校生は違います。
主人公の父親はろくでなしで、暴力を振るうばかりか妹にも手を出そうとしてきます。主人公は彼から家族を救うために完全犯罪で父親を殺そうと決意します。
犯人視点のミステリーなので、主人公が逃げきれるかどうか、トリックに破綻がないか見ていてはらはらします。普通のミステリーでは犯人が捕まって欲しいですが、この作品では捕まってほしくないのです。
やがて主人公は第一の殺人を隠蔽するために、もう一度殺人を犯さなければならなくなります。その過程もとてもつらかったです。でも人一人殺したのだからそれくらいの事態はありえますよね。
悪い父親から家族を救いたい、という主人公の動機が納得できるものゆえに、殺人という最終手段を選んでしまったことが悲しいです。この手の作品では結末は決まっているのですが、その瞬間も悲しく、それだけに美しかったです。

ありがとう寄稿。

私は、勉強が好きではありません。好きな人は少ないかもしれませんが、自分の学力を試す良い機会と思っている人は意外と身近にいます。好きではないと言いつつ他の人に負けるのが嫌だという人もいます。
私が必死になったのは、専門学校を落ち、浪人と言う立場になったとき・テストのエピソード(勉強が好きではありません)。 #思い出 - みんなの政治経済ブログ。

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