2016年4月23日土曜日

感想&書評「夜市:恒川光太郎」(ネタバレ注意)感想レビュー・ホラーといってもそこまで怖くありません。 #Novel

恒川光太郎の『夜市』は幻想的な小説でした

恒川光太郎の『夜市』は幻想的な和風ホラー小説です。どんな願いでもかなう場所、「夜市」に迷い込んだ男女の物語です。
ホラーといってもそこまで怖くありません。びっくりするようなシーンも、グロデスクなシーンもほぼなしです。ホラーな雰囲気だけでも怖い!という人でなければ大丈夫かと思います。昔話みたいな怖さかなあと思います。
主人公はかつて夜市で弟を売り、それと引き換えに野球の才能を得たことを告白します。そして夜市でなんとか弟を買い戻そうとするのですが……。
心理描写と雰囲気がメインの、悲しいお話かと思いきや、物語は終盤まさかの展開を迎えます。そして夜市で弟がどのような運命をたどったのかがあきらかになります。
このまさかの展開がとても好きで何度も読み返しました。ああいう設定を作り出す作家さんはすごいなあとしみじみ感じました。
この本に同時収録されている短編も面白いです。一番好きなのはもちろん『夜市』なのですが。

ありがとう寄稿。

彩のお腹の中には修一先生の子どもがいました。彩は愛する人も亡くなってしまいなしたが故郷の北海道に帰り一人で産むことになりました。私はドラマを見て耳の聴こえないというハンディーの中どんなに不安だったんだろ。
星の金貨/最終回・結末の感想ネタバレ注意!あらすじ・耳の聴こえない主人公・倉本彩。修一先生と腹違いの弟・永井拓巳の物語…。 #テレビドラマ - みんなのブログ。

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