火の粉(雫井 脩介)臨場感あふれるサスペンス
人気作家の雫井脩介。私が彼の作品で一番好きなのは「火の粉」です。火の粉のようにじわじわと迫ってくる恐怖は臨場感にあふれ、読んでいるこっちも何かに襲われるんじゃないかという感覚に陥ります。でもその先を読まずにはいられないストーリーのスピード感。もう誰を信じたらいいのかわからない主人公たちと一緒に雫井ワールドの虜になります。日常生活では滅多にかかわることのない裁判官の審判時の心情や、その後自分が判決した裁判の当事者たちのかかわり方など、社会的側面でも楽しめました。ページ数は577ページという決して短くはありませんし、文庫で手に取ったとしても、結構な重量感がりますが、私は2日ほどで読み終えてしましました。犯罪者が巧みに被害者や警察官、弁護人などを操る描写が得意な雫井さんですが、そういう意味でいったらこの作品「火の粉」はピカイチであると思います。あまり本を読まない方でも魅了するストーリー性があると思います。
ありがとう寄稿。
次回はてっしーの家庭の事情とのことで、天使で仏なてっしーの家族がどういう人たちなのか、左門とどう絡んでいくのかが楽しみです!
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