2016年4月3日日曜日

感想&書評「大江戸仙境録:作者・石川英範」(ネタバレ注意)感想レビュー・タイムトリップ小説は、面白いけれどとても切ない。 #Novel

タイムトリップ小説は、面白いけれどとても切ない。

講談社文庫から出版されている、大江戸仙境録とういう、作者石川英範、全7巻シリーズの江戸を舞台にしたタイムトリップ小説が、出版されてから20年もたっているのに未だに新しく面白く読んで楽しめます。男性である主人公がふとあることからタイムトリップして、江戸時代と現代を行き来するという、わりとありがちな話なのですが、時代考証が学術的にしっかりしているせいか、小説という感じがしないほど日常的に臨場感あふれる内容で、知識としてためにもなります。
 現代に生きる主人公が、恋人や妻も持ち、なおかつ江戸時代に芸者の愛人を持つなど、男性の立場中心に都合良く描かれているような印象もありましたが、それでも面白く読んでしまいます。TVドラマJINとその原作が良く似ていますが、もっとリアルティー感があります。主人公速水が芸者いな吉の墓を発見し、享年を確認して涙するシーンは、まるで本当に起こった出来事が題材とされているような切なさです。
 このシリーズ以後、いくらでもお話の続きは書けそうなのに作者は何十年も筆を置いている感。余韻が残ります。

ありがとう寄稿。

東京で、介護の仕事をしながら一人で暮らし始める。練と音は両思いだったが、練には彼女がいたのでくっつくことのなく離ればなれに。
いつかこの恋を思い出して泣いてしまう最終回/ドラマ感想&あらすじ・音が練と朝陽のどちらを選ぶかドキドキな回でした(ネタバレ注意)。 #DRAMA | 大人がおすすめる漫画日記。

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