煙が土か食い物/著・舞城王太郎
オススメの本を聞かれた時に必ずと言って良いほど私が勧めているのが舞城王太郎という覆面作家のこの作品だ。同著は終始句読点はおろか、改行すらを躊躇うほどのユーモラスでいてスピーディな文調で淡々と展開していく。入りこそタイトルで面食らって敬遠されがちだが、一旦読み始めてしまえば「なんなんだこの本は!?読んでいるというよりも、なんだか、書き手の側に読まされているような気がするぞ?」というほど中毒性を持つ表現と固有名詞が他の作家とは一線を画すほど入り乱れている。肝心要である物語の中身と言えば、まるで現実味を帯びない虚飾性で塗れ返っているが、作者は2001年に本書でメフィスト賞を受賞後、03年には『阿修羅ガール』という作品で三島由紀夫賞を受賞している他、過去の他作品でも何度か芥川賞の候補にも挙がっている折り紙付きの文豪である。
「煙か土か食い物」というタイトルの「食い物」というのはfoodのそれではなくsacrifice=生け贄を示すものらしい。
腕利きの救命外科医・奈津川四郎に連続主婦殴打生き埋め殺人の凶報が届くのだが、その中に実の四郎の母親の名前が。
ふるさとに帰郷後、文字通りの復讐に奔走するという血と暴力に塗れた凄惨な内容だが、やはりデビュー作とあってか、村上龍氏の「限りなく透明に近いブルー」の最後の描写のような純粋無垢な言い回しもあり、二つの作品には深い共通点のような部分も感じ取れる。
ありがとう寄稿。
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